久しぶりに会った
油断のならない友達というのがいる。
暫く会っていない間、お互いが変わってしまっていないか答え合わせをするような奴のことだ。
そんな奴等と飲んでいると、普段絶対やらないであろうこともやらされる羽目になる。
もちろんお互いがだけれど。
七味、いや一味でもいいか。
唐辛子をコカインのように鼻から吸引したことが、あなたはあるだろうか。
「まさかこれ吸う奴いないよな」
「当たり前じゃん。痛くてたまんねーよ」
振った自分で自業自得なのは十分承知。
鼻汁がまるでラー油のようになり、目からは熱い涙がほとばしる。
そんでもってなぜか会わないうちにあった割とヘビーな出来事を、
問わず語りで繰り出し始める。
アルコールの力以上に瞬発力アリの粉末状唐辛子の鼻腔吸引。
「楽しんでいただけましたでしょうか?」