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で書く適当

欲望は果てしなく

世界一って何なんだろう……

織田裕二のはっちゃけぶりのみが記憶に残る世界陸上が今年も開催されている。
肉体を極限まで当該種目のために特化させて記録を残す、というのが(美的云々が物差しになっている場合もあるが)世界陸上の絶対条件である。
誰よりも「早く、高く、遠く」に到達した者が勝利者、あとは敗者っつー分かりやすい構図だ。


そうして突き詰めていけば「記録」の誕生となる。

ところが世の中にはもう一種類、「記録」を旗印にしているものがある。


「ギネス」のことだ。


世界一長い耳毛、顔ピアス世界一、世界一細いウェスト、世界一胸がデカい人、刺青世界一、世界一爪が長い人、世界一長い舌、世界一デカい足、世界一長いブラジャー、世界一大きいピザ、世界一巨大なコンピューター etc etc


年がら年中、「ギネス記録」の文字がニュースに躍る。
ここまでくると最近のギネス記録はジャンルの細分化とかいう小奇麗な言葉では繰ることの出来ない、何でもありのバーリトゥード状態である。
目にするもの全てに対して極限まで突き詰め、実現してしまえばそれは「記録」になってしまうのだ。


夢想して、行動し、現実になる。
確かにそうして作られたり、行われたりしたことは人類の記録なのかもしれないし、そこまで徹底して記録をつくることは凄いことなのかもしれない。
けれど、一歩間違えれば「変わった人」たちがその記録を作っていることに、どこかマヌケが付きまとうのだ。