30minute

で書く適当

進まねえな話が、しかし

一作目は結構面白かったのに……

カトリックと学校で習った知識には、あまりにも隔たりがありすぎた。


どうやらアダムとイブから人間は作られたわけではないし、
水を酒に変化させることもできないらしい。


じゃ、教会は嘘を教えているのか?
それとも世間一般(学校)の教えていることが間違いなのか?


いくら悩んだところで教会で教わったことをテスト解答欄に書いて点数がもらえるわけじゃない。
小学生の乏しい知識でもそのくらいのことは分かっていた。


でも僕はそんな疑問を両親や神父にもぶつけられず、ましてや学校の友達に相談などはできなかった。
家や教会で話したところで相手にされないだろうと諦めていたし、
こんなことで悩んでいると学校で知れたら、いじめの対象に進んでなるようなものだったからだ。
頭に霞がかかったような気持ちのまま毎日が過ぎていった。


当時、昭和でいうと50年代の中頃で、「こうあるべき」といった考えが世間一般の誰も強く持っていた時代だった。


そうしてモヤモヤした状態は高校生くらいまで続き、思春期に誰もが考える「自分は誰なんだ」という
大疑問にもゆがんだ答えしか導き出せないでいた。


答えの出ない疑問であってもある程度の形にはしておきたい。
多分そんなことだったと思う。
ある日僕はさっぱり行かなくなった教会に顔を出し、長い間の疑問を神父に直接尋ねてみた。


「聖書に書いてあることは嘘だし、神だっていない。なせ教会はそんなことを信じさせようとするんでしょうか?」


それまでのストレスが口からこぼれ出た。いきなりカトリック全否定だ。


神父は質問に対し、こう答えた。


「いや、信じなくてもいいんだよ。信じる信じないというのはそんな大切な問題じゃない」


正直ひょうしぬけだった。大きく口を開けて「ハァ?」といった覚えがある。


まるで「CUBE2」を観終わったときの気分と言えば分かりやすいだろうか。


自分語りもいい加減恥ずかしいものがあるけれど、もう少しの辛抱です。ご容赦を。