30minute

で書く適当

ありえないシチュエーション

トイレの画像ってないもんです。

トイレットペーパー買ってこい!!

という嫁の指示に従い、ほぼ閉じかけた瞳孔の負け犬のような瞳で特売屋のトイレットペーパーを購入。
買ってきたブツを見て嫁が一言、「あんたは大阪人なのかよ」との意味不明のご指摘が。

どうやら話を拝聴するところ「二枚重ねで質優先なのは東京人、一枚で実利を取るのが大阪人」との訓示をいただいた。ちなみに嫁さんは東北人。
もちろん何枚重ねだとかそんなものは見ちゃいないし、そもそもロールに種類があることすら知らなかった。


唯一、トイレットペーパーで知っているものといえば、ロール式と留置所でおなじみの「かおり」やら「あさひ」だのといった安手のタバコのような名前が時代を逆行した気分にさせてくれる四角いシワシワの一枚紙、いわゆる「チリ紙」というやつだけだ。


それはそうとして、新幹線のトイレットペーパーは固くて下痢の人が頻繁に使ったら下痢に加えて切れ痔にったりしないのかね?
JR西日本をいじめている暇があったらそういう細かい部分を民意に訴えたほうが、確実に不満解消、スッキリ排便。さあ、お父さん出張ガンバルゾ!!(主に接待を)


もしこの提案が現実になれば、二枚重ねがJRのトイレットペーパー市場を席巻し、やがては在庫整理に困った当局は現物支給の哀しいボーナス、前時代的存在の一枚ロールを職員に持たせ、彼らはそれを家庭に持ち帰り、固いペーパーの常用にてめでたく家族全員はもれなく切れ痔に……。


あらかわいそう、同情しちゃう。となれば、自称一人悪けりゃ所属団体すべて悪、だから俺たちゃ粛清するんだ。ああ、見てるかい読売新聞の某記者よ。貴様の骨は拾ってやるぜ的な人々も少しは減ってくれるんじゃないかと夢想する。


ガキの頃にこっそり読んだ叔父さんの本棚にあった懐かしのワニ文庫「ひまつぶし哄笑読本」(今となっては絶版)に、トイレットペーパーが無く、かつ水洗でもない、いわゆる「ボットン便所」に入った場合の対処法が載っていた。何かの役に立つやも知れないのでうる覚えながらもここに記す。



まず、ペーパーの無いことに恐怖を覚えるだろうが、そこは染み出る粘っこい汗とともに拭い去っていただき、更にはあせる気持ちを抑えておもむろにポケットに手を入れてみよう。
あなたはガムを噛んでいたはずだ。手に触れる何かが無いだろうか?
そう!ガムの包み紙である。
ポケットから引きずり出した包み紙を四つ折にし、広げたときに真中に指が入るような穴を開けるため、そのひと隅をちぎろう。おっと、そのちぎった部分は捨てず、どこかに置くなりして大事にとっておこう。置けない場合は口に咥えておいてもいいけどあとが大変だからその辺は覚悟の上で。


そして穴のあいた部分に指を入れ、肛門周辺に付着しているブツをふき取ろう。こうすれば指先だけにブツが残るが、そこは丁寧に紙全体を使って拭き取るのだ(このあたりとくに記憶曖昧)。


すると最終的に爪の間にブツが詰まった状態になる。そこで満を持して登場するのが冒頭のちぎった一片の紙切れ。恐らく三角形になっていて先端は鋭敏なフォルムをしているだろう。それを爪楊枝よろしく爪の間に差し込みブツをこそげ落とすのだ……。


ツッコミどころ満載のこのアイデア、ガキの頃わたくし本気で素晴らしいとシビレ、深く感心しておりました。
ちなみにこの本の編著者は、今はテレビで漫画を一時間語り倒す番組でおなじみの夏目房之介氏。


そういう訳で、今考えればキオスクでガムを買っておけば大人の事情によって天下り企業のホニャララを巡り巡ってJRの安全対策に回す資金にもなるし、いざという時にもあせらないだろ?常に人生平常心さ、という裏テーマさえも読み取れる貴重な豆知識である。


ガムを噛みながら便意を催すが探し回った挙句に見つけたのは小汚い公衆便所、しかもボットン。


ありえないけどね。